
かみくの桃源郷(雲南市大東町上久野)近くの田んぼで8月31日、10回目となる「泥んこバレー」が行われた。主催は地域の若手の有志団体「久野若志会」。
同会は、久野を盛り上げようと地域外からも人に来てもらえるイベントとして「泥んこバレー」を、14年前からコロナ禍の期間を除いて毎年開催してきた。稲刈りの終わった10アールほどの田んぼに水を張り、横5メートル×縦10メートルのコート3面を用意した。
同コートの近くの広場には参加者が使える簡易シャワーや日差しを避けられるテントが張られた休憩所を開設。地域の主婦らがポテトや唐揚げを、若志会メンバーが飲み物や焼き鳥などを、集まった人たちに提供した。
競技が始まる30分以上前には競技に参加する100人と応援する人たちが広場に集まり、10時から開会式を行った。同会代表の池添記子さんが「今年は優勝の賞品は現金にした。賞金2万円。久野地区振興会の会長がポケットマネーで1万円を寄贈してもらい合計3万円。賞金が懸かるがフェアプレーでお願いしたい」とあいさつ。続いて競技ルールを説明。基本は6人制バレーボールと同じだが、前半・後半6分ずつの計12分でゲームを行い、時間内に多く点を取ったチームが勝ち。ボールはソフトバレーボールを使い、サーブは後衛中央の人がアンダーで行う。
午前中に予選が行われ、4チームずつ3コートに分かれ2試合ずつ、中学生のチームから大人のチームまで全チームがクラス分けなく戦い、足元がぬかるむ中、ジャンプしたり、レシーブしたり、全身を泥だらけにしながら試合を楽しんだ。市内の企業でインターンをしている大学生たちも顔まで泥をかぶりながら「とても楽しかった」と話していた。
各コート上位2チームが午後からの決勝トーナメントに進み、地元・大東のBIGと松江・出雲から参加したドジャースの2チームが決勝戦に臨んだ。残り30秒で2点を取り同点に追いついたBIGだったが、延長の1点勝負で敗れ、優勝はドジャースに決まった。
池添さんは「たくさんの人に久野地区に来てもらい、とてもありがたい。泥んこバレーは人気が高く、今年は12チームまで枠を拡大したが人気はそれ以上で、キャンセル待ちが10チームも出た。来年はコートの数を増やして、参加チーム枠を増やしたい」と意気込む。