
かみくの桃源郷(雲南市大東町上久野)の清流で「アユのつかみ取り体験」が行われ、雲南市内を中心に60人以上の子どもたちが参加した。主催は雲南・久野若志(わけし)会。
同会は2011(平成23)年に、久野地区を盛り上げようと同地区の若者が集まって結成された。代表の池添記子さんは「メンバーが集まって久野を盛り上げるのに何をするかと相談して、水を張った田んぼでバレーボールをする『泥んこバレー』をやろうということになり、コロナ禍を除いて毎年やってきた。昨年から子どもたちのために『アユのつかみ取り体験』も始めた」と話す。
同イベントのリーダー、三島拓朗さんは「昨年が好評だったので、今年もやることにした。募集を始めると、あまり宣伝もしていないのに、あっという間に定員いっぱいの申し込みをもらった。中には昨年からのリピーターもいた。今年はアユに加えてウナギもつかんでもらえる。この清流にはオオサンショウウオもいるので紹介したい」と話す。
子どもたちは30分ずつ5組に分かれて清流でアユやウナギを追いかけた。上手に捕まえた子どももいれば、捕まえられない子どももいたが、スタッフがアユを網ですくい子どもたちが捕まえやすいようにサポートしていた。アユは焼き場でスタッフが串に刺して焼き、参加者たちがその場で楽しんだ。
市内大東から子ども2人を連れて参加した小池祐介さんは「生きている魚を捕まえるという、自然と触れ合える体験ができてとても良かった。子どもたちは冷たい水を浴びて元気よく捕まえていた」と話していた。
同会は8月31日、同桃源郷で「泥んこバレー」を開催する。参加は12チーム。募集は既に締め切っているが、観客の来場を呼びかけている。