
参加者みんなで自由に過ごして寝る「夜の子どもの部屋」が8月8日、八日市交流センター(雲南市木次町八日市)で今年初めて開かれる。主催は八日市地域づくりの会生涯学習部で、対象は小学生。一緒に泊まる保護者も歓迎する。
「夜の子どもの部屋」は、静岡県裾野市で2012(平成24)年に始まった「月1回のお泊まり会=何にもしない合宿」から学んだという。当日は、18時に来て、自由に遊んで寝て、翌朝7時30分に帰る。特別なことは何もしない。裾野市では継続して開き、地域の子どもと大人の信頼関係、親や友達以外の「第三の人間関係」ができていくことで、個人の幸せを大切にできるつながりが広まっている。結果的に、「この心地良い関係の中で暮らしたい」と思える地域になっていくという。
この取り組みに学んで、市内の吉田地区が毎月開催していることを知った同会同部の松本由紀子生涯学習推進員は、吉田の取り組みを見学に行き、「これなら八日市でも継続して開催できると感じた。これまでも『子どもの放課後』を月1~2回開いているが、大人が何かを企画して子どもにやらせようとすると、子どもたちにはかえって不評で、自由に遊べる方が子どもに喜ばれるという経験もしてきた。自由にさせることで自主性が育つというところに期待している」と話す。
夕食・入浴を済ませて19時に集合。21時の就寝までは自由に遊ぶ。翌朝は6時30分からラジオ体操を行い、6時45分~7時の間に保護者が迎えに来る。持ち物は、寝具(ない人には貸し出しもあり)、タオル、歯磨きセットなど、飲み物。ゲームは持ち込めない。当日は中学生ボランティア14人が就寝まで一緒に参加する。
参加無料。参加には申込書と同意書の提出が必要。