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雲南にビジネスホテル「ドーミーイン」 中心市街地活性化計画策定から9年

テープカットで開業を祝う事業主体の共立メンテナンスと施工会社、地元などの関係者

テープカットで開業を祝う事業主体の共立メンテナンスと施工会社、地元などの関係者

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 「天然温泉三刀屋の湯 ドーミーインEXPRESS 出雲の國 雲南」(雲南市三刀屋町三刀屋)が7月30日に開業するのに先立ち、事業主体の共立メンテナンス(東京都千代田区)と雲南市中心市街地活性化協議会が同24日に開業記念式典を開いた。

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 雲南市は2016(平成28)年、中心市街地活性化計画を策定。同事業の中核としてビジネスホテル誘致を挙げた。同計画策定途中から、ドーミーインなど4ブランドでビジネスホテルを展開する共立メンテナンスと協議を進めた。ところが、共立メンテナンスの事業検証が長引くうち、コロナ禍で新しいホテル開発がストップ。コロナ禍明け以降も人件費・資材の高騰など、事業決定に長い時間を要した。事業決定後も働き方改革の影響で工期が伸び、計画策定から9年目の開業となった。

 式典で共立メンテナンス取締役の横山博開発本部長は「雲南は実際に来てみると、斐伊川の桜、吉田のたたら、知る人ぞ知る全国初之宮の須賀神社など見どころが多い。山陽と山陰を結ぶ高速道路の三刀屋木次インターチェンジから1分の立地。出雲や松江へのアクセスも良い」と話す。さらに、「朝食に地元の『焼き鯖(さば)ちらしずし』などを提供し、市内海潮温泉の大浴場と炭酸泉、深さ150センチの水風呂を備えた高温ドライサウナなど、ドーミーインの特徴を生かし新しい人流を作っていきたい。当ホテルでは夕食は提供せず、宿泊客に地元の飲食店に行ってもらうことで地域経済にも貢献したい」と意気込みを語った。大浴場とサウナは日帰り利用も設定する。

 来賓の石飛厚志市長は「市としても関係人口の増加に取り組んでいく。ここから地域経済の発展が始まる」と期待を寄せた。来賓紹介に続いて、テープカットが行われ、神原神社獅子舞保存会による獅子舞が披露された。その後、参加者が4組に分かれて同ホテルを内覧した。

 同ホテルは共立メンテナンスとしては国内97店舗目。これまで駅近が多かったが、同ホテルは初の本格ロードサイド店舗。カジュアルブランドの「EXPRESS」としては11店舗目となる。部屋数は、ダブル70室、ツイン17室、レジデンス6室の計94室。

 10月31日までオープン記念プランとして、1人1室ダブルルームは、素泊まり=7,000円~、朝食付き=8,000円~、2人1室ツインルームは、素泊まり=1万4,000円~、朝食付き=1万6,000円~。長期滞在向けプランとして、ウイークリー(4~29泊)=1泊1人7,000円~、マンスリー30(30~89泊)=同6,500円~(全て入湯税込み)。日帰り利用はオープン記念で、大人=1,000円、小人=500円(共にタオルなし)。料金は時期により変動する可能性あり。

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