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木次で「街まるごとギャラリー」 街なかに木次線の懐かしい写真、常設へ

懐かしい街なかの写真を指さしながら昔の話をする上代さん

懐かしい街なかの写真を指さしながら昔の話をする上代さん

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 「きすき夏祭り」に合わせて7月20日、写真を見ながら街をぶらぶらしてもらおうと、「街まるごとギャラリー」が開催された。仕掛け人は「木次まちなかプロジェクト」のメンバーで地域おこし協力隊の小堀祥仁(よしひと)さん。

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 同プロジェクトは、木次駅から本町駐車場辺りまで、かつてはにぎわいがあった木次の商店街の活性化に取り組む。雲南エリアではカメラが趣味の人を多く見かけることから、「アマチュアカメラマンが作品を発表する場として、街なかをギャラリーにすれば街を訪れる人も楽しく歩けるのでは」と考えた。

 当日は、木次駅に木次線全線開業時の木次駅、シェアスペース「オトナリ」に木次線を走っていた蒸気機関車、シェアオフィス「三日市ラボ」に昭和39年豪雨の際の木次の街なか、三日市ラボ事務所に昭和初期の木次線沿線の駅、旧和田呉服店に木次線の前身である簸上(ひかみ)鉄道開業時の新聞広告、大正から昭和初期の木次駅、昭和30年代の沿線の様子を掲示した。

 参議院選挙の投票で三新塔交流センターを訪れた際、三日市ラボ前の写真に気づいた上代尊司さんは、39年豪雨の際に水に漬かった木次の街なかの写真を指さしながら、かつての木次駅近くの様子を話していた。テーブルと椅子を並べて祭りの休憩所として開放した旧和田呉服店の店内でも、開業時の新聞広告に見入るなど、街なかに展示された写真に見入る人の姿があった。

 「街まるごとギャラリー」は常設化し、定期的に写真を入れ替えていく予定。小堀さんは「10月に予定されている『賑(にぎ)わい市』に向けて展示する場所を増やしていきたい」と話す。

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