雲南の古代鉄歌謡館(雲南市大東町中湯石)で4月4日、「若き日の平塚運一版画展 旅の回想」が始まった。
平塚運一は、1895(明治28)年島根県松江市の商家に生まれ、両親から喜ばれなかったが、石井柏亭の門下に入って、美術のアカデミックな研究を本格化。やがて、自分の才能を木版画に見いだし、日本美術界で独自の地位を占めた。
平塚の21歳から44歳ごろまでの若い頃の作品で、全国を旅しながら書きとどめた作品で、大東町出身の上代幸一さんから当時の大東町へ寄贈されたもの12点を同施設ギャラリーに展示した。版画の一点一点には、その場所の情景を詠(よ)んだ詩が添えられている。
見学に訪れた女性たちは一点一点、詩を解釈しながら版画を見ていた。出雲の文字が出てくる詩がそえられた版画を見た一人は「出雲の見えぬ、遠つ国に来し」とあることから「出雲から随分遠くに来たことを詠んだ詩だね」と話していた。
開館時間は9時~17時。火曜休館。入館無料。今月23日まで。