奥出雲・三沢のレンタルスペース&キッチン「金吉屋」(奥出雲町三沢)で3月28日、「しゃべりBar 金吉屋大作戦」が開かれた。主催は、金吉屋大作戦マスターのコイケアキヒロさん。
同地区は奈良時代に編さんされた「出雲国風土記」にも地名が載る。中世には山陰最大の国人領主として勢力を誇った三沢氏が築いた山城があり、県指定史跡に指定されている。江戸時代には宿場町として、牛馬市が開かれる町としてにぎわっていたという。しかし、山道を中心としており、明治時代以降の道路整備の対象から外れてしまった。今では高齢化率が高く、人口減少が進む典型的な過疎集落となっている。
同地区でかつてにぎわいを見せていた商店「金吉屋」をにぎわいの拠点としたいとリノベーションが始まったのが2019年。当時、地域おこし協力隊だった糸賀夏樹さんが持ちかけ、三沢地区の若い世代が集まる「トモの会」が作業を手伝おうということで始まったという。1年9カ月かけて改装を進め、レンタルスペースとキッチンを兼ね備えた空間が2021年4月に完成した。
さまざまなイベントに活用されているが、第2・第4の金曜日の夜は「金吉屋大作戦」と名付けたバーを開いている。今回のイベントも、この一環。マスターのコイケさんは「多くは三沢の外から集まる若者たち。みんなで『こういうのやりたい、ああいうのやりたい』と言いながらやってきて、音楽とバー、食事を楽しむ場ができた」という。
当日は、地元出身の落合孝行さんがボーカルを務めるバンド「落ちブラ」や、今年で結成25周年を迎えるバンド「ソルティードッグ」が演奏と歌を披露した後、初出演となる松江在住のもちさんが登場。保育士をしながら山陰を中心に活動しているもちさんは、親子連れの来店者が多かったことから、「どらえもん」や「ジブリ」の歌でステージを展開。ファーストシングルの「たまごやき」などを披露した。
キッチンでは、特性の辛口ジンジャーエールをはじめとするドリンクやフードも提供し、若い子ども連れや若い人たちで夜遅くまでにぎわった。