雲南・寺領の「室山のお家」(雲南市木次町寺領)で3月28日、「うんなん忠ちゃん学校」が始まった。主催は「地域まるごと子育て縁」。
同プログラムは、自然との共生、地域自給、緩やかな共同体という考えと実践を通し、未来を生き抜く知恵を地域の人と紡いできた木次乳業創業者の佐藤忠吉さんに倣い、自然や文化、丁寧な暮らし、応援しあう関係性を共に創り、共に学ぶ場を提供している。
初日は、3歳以上の子どもたちが、市内のほか、東京、神奈川、滋賀から計12人集まった。集まった子どもたちはまず、室内でカードゲームをしたり、庭で鬼ごっごをしたりして仲良くなるところから始めた。10時からは、昼食で食べる焼きサバずしをみんなで作ることに。最初に地元の西川美智子さんが「昔はトラックもなく、日本海で取れた魚を生で運ぶのは木次までが限界だった。木次で魚を焼いて、日持ちを良くしてさらに山奥へ魚を運んだ。そこから木次では焼きサバが名物になった」と説明した。
子どもたちは手分けをして、絹サヤを刻んだり、薄く焼いた卵を刻んで錦糸卵を作ったり、丸ごとの焼きサバから骨を外して身をほぐしたりして、お昼に食べる焼きサバずしを用意した。
午後は、西日登神楽社中による神楽を見学した後、神楽の衣装を着てみたり、鐘や太鼓をたたいてみたり、本物に触れる機会となった。神楽の演目としても知られる出雲神話「ヤマタノオロチ」の紙芝居を楽しんだ後、西日登神楽社中の吉川創太さんから神楽の話を聞いた。吉川さんは、天災の多い日本では昔の人は神に祈ることしかできなかったこと、音楽や踊りが神様を喜ばせ願いを聞いてもらえると考えて神楽をするようになったこと、日本中には1万を超える神楽があり、47都道府県の全てに神楽があることなどを話し、「神楽は何のためにするのか、自分の住んでいる近くにある神楽にも興味を持ってほしい」と呼びかけた。
最後に、神楽に使う面を作る体験をして初日を終えた。2日目は3チームに分かれて体験プログラムを行い、3日目には地域の人たちを迎えた文化祭を行った。