雲南の古代鉄歌謡館(雲南市大東町湯石)で2月21日、「第58回島根県総合美術展(県展)」洋画部門に出品した雲南市出身の作家6人の作品44点を展示する絵画展「サロン・ド・ラヴォワール」が始まった。
昨年11月の県展で過去に特選などを受賞した作家、あるいは県美術界で顕著な功績を残した作家に与えられる「招待枠」で出品した大東町在住の藤本雄二さんは、洋画部門に雲南市出身の作家が多く参加していることに注目し、「どこか場所を借りるので、一緒に作品を展示しよう」と声をかけた。
藤本さんはキラキラ雲南の絵画教室で講師も務めており、昨年の県展で洋画部門奨励賞を受賞した白根倫さんからは「絵画教室でお世話になりました」と言われたという。この日も展示作品にキャプションを付けに来た参加作家の一人、八澤詩子さんに、藤本さんが作品を解説し、八澤さんがしきりにメモを取る姿も見られた。
八澤さんは「僕の神楽ごっこ」と題したクレヨン画を県展に出品した。亡くなった父親が石見神楽社中で鍾馗(しょうき)を演じており、2人の子どもも神楽が大好きなところから、下の子が神楽ごっこをするところを上の子と鍾馗を演じる亡き父親が見守る構図にしたという。縦91センチ、横72.7センチのキャンバスに、紙の凸凹をそのまま使ったり、クレヨンを重ね塗りした上から細かなペンで削ったり、複数の色を塗った上から伸ばしてぼかしたりするなど、さまざまな技巧を使って、力強く表現した。「ぜひ見に来てほしい」と話す。
藤本さんは「雲南市内でも各地域の文化祭などでは絵画の展示が行われているが、雲南市全体での美術展は行われていない。こうした活動を通して、少しずつ仲間を増やし、ゆくゆくは雲南市総合美術展に発展させていきたい」と抱負を語る。
他に、陶山本子さん、山根早苗さん、大久保実さんの作品を展示する。
開館時間は9時~17時。火曜休館。観覧無料。3月30日まで。