道の駅発祥の地である「掛合の里」(雲南市掛合町掛合)で2月15日、恒例となっている「牡蠣(カキ)フェスティバル2026」が開催された。主催は地域づくり団体「Project U」。
同イベントは30年以上前、旧掛合町と広島県旧音戸町(現呉市)が友好都市であったことから、山と海の交流を促進しようと始まった。呉市音戸町から直送される新鮮なカキを販売するイベントとして毎年この時期に同施設で開催してきた恒例行事。当初は掛合町商工会が主催し、その後、「掛合町ふるさとまつり実行委員会」が引き継いできたが、コロナ禍で中断し、2022年から「音戸町と掛合町との交流の歴史、携わって来た人々の思いを守り、つないでいきたい」との思いから、地元の若者グループである同団体が主催を引き継ぎ続けている。
同団体代表で同施設の運営を担う会社の代表も務める福島光浩さんは「この時期のイベントは雪などの影響で来客数が読めないため、これまでは事前の予約注文を多く取ることで収支を安定させてきた。今年は不漁のため、いつもの音戸町からカキが入らず、宮城県から取り寄せることにしたが、人気のむき身が入るかどうかイベント直前まで分からず、予約を多く取ることができなかった」と運営の難しさを明かす。
同施設は、全国に広がり人気の「道の駅」の第1号で発祥の地になる。売店や食堂も収支の関係から閉店していた時期もあったが、道の駅発祥の地を生かして地元を盛り上げようと、福島さんの会社で運営を引き受けた。道の駅発祥の地をデザインしたオリジナルのキャップを作るなど、発信にも力を入れている。
当日は天候にも恵まれ、朝から次々と客が訪れた。400グラム入りのむき身を500パック、殻付きのカキ10個入りを600袋用意したが、昼過ぎには完売した。
炭火焼きかきなどカキを使った限定メニューも提供したほか、地域内外から5店が出店。ラーメン、カニの手にぎり天、さつまフライドポテト、奥出雲和牛串焼き、甘酒なども販売した。