雲南・飯石の寿福寺(雲南市三刀屋町多久和)で2月1日、奈良東大寺二月堂「修二会(しゅにえ)」の流れをくみ平安時代から伝わる「堂餅行事」が行われ、檀家や地域の代表たちが白い法被に身を包んで参加した。
前日に炊いた直径80センチ、重さ約15キロの「大餅(堂餅)」2個を、ほら貝の山伏を先頭に本堂から66段上ったところにある観音堂へ運び込むと、「堂餅」は天井からつるされ最初の読経が始まった。石段の上では行列をカメラに収めようと多くのアマチュアカメラマンがカメラを構えた。
5年に1度の「堂餅落とし」の年に当たる今年は、刀を持った山賊が押し入り、守り役4人と戦いの末、山賊が観音堂に乱入。天井につるされた「堂餅」を切り落とし、「堂餅」がいったん観音堂の外へ運び出された。
再び「堂餅」が観音堂へ運び入れられると、観音堂では檀家たちが車座になり、518個の玉が付いた大数珠を回す「数珠回し」で、五穀豊穣と地域の安全を祈願した。住職は読経しながら経典を振り、檀家や地域の代表たちの肩を経典で触り、人々の無病息災を祈って観音堂内を回った。
観音堂の横では、護摩祈とうの火が放たれ住職の読経が続いた。読経が終わると訪れた人たちに酒と飯が振る舞われた。本来は33年に1度しか開かれない聖観世音菩薩(ぼさつ)像が開帳され、訪れた地域の人たちが代わる代わる観音堂の中に入り菩薩像を拝んだ。