雲南の木次経済文化会館チェリヴァホール(雲南市木次町里方)で1月25日、「第19回雲南神楽フェスティバル」が開かれた。2004(平成16)年に雲南市が誕生したのを機に、市内の神楽社中や市観光協会などで構成する実行委員会が毎年この時期に開いており、今回は「第11回出雲の国伝統芸能交流大会」も兼ね、出雲市、奥出雲町、飯南町からの各1団体を含む計8団体が演技を披露した。
「神楽」は「神座(かみくら)」が縮まった言葉とされ、神座に神を迎えるための行事。現在、島根県には主に東部で舞われる「出雲神楽」、西部の「石見神楽」、隠岐諸島の「隠岐神楽」の3つの系統がある。その中で「出雲神楽」は、多くの神話の舞台となっている出雲地方に生まれ伝えられてきた神楽で、「七座」「式三番(しきさんば)」「神能(しんのう)」の3種類の舞で構成する。
当日は、約400年の歴史がある海潮山王寺神楽社中の「大社(おおやしろ)」の演技で始まり、出雲市の唐川自治会唐川神楽の「山の神」、深野神楽保存会の「八戸」の演技が続いた。奥出雲町の仁多乃炎太鼓は「たたらの響」など3曲を披露、300年以上の歴史がある小河内神楽社中は「日本武(にほんだけ)」を披露。飯南町の敷波神楽団は「悪切り」を、南加茂貴船神楽社中は「国譲(くにゆずり)」を、西日登神楽社中は「簸の川大蛇(おろち)退治」を、それぞれ披露した。
会場には、県外からバスツアーで訪れた人たちを含めて市内外から420人が詰めかけ、伝統芸能を継承するため日頃から稽古に励んでいる人たちの演技を楽しんだ。