雲南の「みんなのお家」(雲南市木次町里方)で1月18日、シーエヌシー劇団の旗揚げ公演「縁側ひと間の大衆演劇」が開かれた。主催はCNC。
企画を主導したのは北九州市から研修に来ている熊谷しのぶさん。熊谷さんは「博多には大衆演劇専用の劇場があるくらい大衆演劇がとても盛ん。私も大好きで劇場で1年半バイトまでした」と振り返る。「北九州でも大衆演劇が地域の人たちに楽しんでもらえたことを実感したことから、雲南の地域でも大衆演劇を通じて楽しさの循環を広げていきたいと思った」と話す。アルバイトをしながら学んだ舞台裏の経験などを企画に生かした。
当日は熊谷さんが司会を務め、開会セレモニーで「みんなのお家」のある宇原自治会の会長もあいさつした。事前申込制だったが申し込み受け付けから1日で70人の定員が満席になった。当日も10人程度の追加参加があり、「みんなのお家」の大広間は地域の人たちであふれかえり、立ち見をする人もいた。
第1部では神楽舞「恵比寿祝い舞」と「鯛(たい)釣り舞」を西日登神楽団の今年82歳になる高尾佳男さんが披露。司会の熊谷さんが、80歳を超えても毎日のウオーキングなどで足腰を鍛えている高尾さんにとって舞が生きがいになっていることを紹介した。
第2部では地域の5人とCNCスタッフ3人の計8人から成るシーエヌシー劇団が「タエさんの縁側」と題した寸劇を披露した。第1部で舞を披露した高尾さんがタエさんを演じるなど、地域の人たちも台本片手に、アドリブも交えながら演劇に挑み、日頃のコミュニティーナースの活動を分かりやすく伝えた。
第3部ではプロの舞踊家「笑窪」さん歌謡舞踊ショーを披露。女装で3曲、男装で4曲を披露し、東京や広島などの遠方から駆け付けたファンの人たちや地域の人たちを魅了した。幕あいでは、安来節などの師範を務める坂本稔さんが、雲南市発祥の民謡「出雲追分」や、CNCのスタッフと一緒に銭太鼓の演舞などを披露し、会場から大きな拍手が送られた。
シーエヌシー劇団では今後、市内のいろいろな地域で、その地域の人たちと大衆演劇を行い、楽しさで人と人とのつながりを広げていきたいという。