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雲南で献立カードゲームの体験会 高校生が両親を助けようと考案

戸屋さん(中央)が考案した献立カードゲームを体験する子どもたち

戸屋さん(中央)が考案した献立カードゲームを体験する子どもたち

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 雲南の加茂交流センター(雲南市加茂町加茂中)で12月13日、恒例の「Dan-ran」食堂の前に「献立作りの大変さをカードゲームで学ぶワークショップ」が開かれた。主催したのは、スペシャルチャレンジJr.プログラム第8期生、大東高校2年の戸屋成海さん。

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 同プログラムは、中高生による地域・社会のためのプロジェクトや、自分の可能性を広げる出会いを雲南市がサポートする社会教育プログラム。今年で8期目を迎え、プロジェクト・デザインコースに15組、今年から新設した国内外留学コースに5人が参加した。これまでに130人以上が参加しているという。

 プロジェクト・デザインコースでは、4月に多様な仲間と新しいチャレンジを始めるキックオフを行い、5月から自分が取り組みたい課題・テーマを決めてプロジェクトをデザイン。7月に発表会を行い、審査を受けた。同コースに参加した戸屋さんは「お父さんやお母さんが毎日の献立を考えることが大変ということを知り、子どもが献立を提案できるようになったらいいなと思い、カードゲームを作ることにした」と振り返る。

 戸屋さんは、料理カード22種、食材カード15種などを手描きのイラストで制作。易しいゲームと難しいゲームの2種類を考案した。易しいゲームでは、料理カードを見て、場の食材カードを集め、たくさん食材カードを集めた人が勝ちとし、難しいゲームでは、手持ちの食材カードで作れる料理カードを集め、最後に料理カードに書かれた点数の合計が多い人が勝ちとした。いずれのゲームでも、「どの料理がどの食材から作られているか」を自然と身につけられるよう工夫した。

 ゲームには子ども食堂に参加するために集まった子どもたち16人が参加。時折、戸屋さんを呼んでルールを確認しながらゲームを楽しんだ。終了後にはアンケートも行い、「楽しかった」「料理作りを手伝いたい」と答えた子どもたちが多かった。

 参加した子どもたちに向け戸屋さんは「どの料理がどの食材から作られているかを知ってほしい。料理が好きになったり、片付けなどお父さん、お母さんのお手伝いをしてくれるようになったりすればうれしい」と話す。

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