木次の中心商店街にある中華料理店「徳馨園（とくしんえん）」が12月3日、5カ月ぶりに営業を再開した。

　店主の孟慶麗（もけいり）さんは中国遼寧省大連生まれ。日本に来て、松江で中華料理店を開いていた2016（平成28）年、2店舗目として雲南市木次の中心商店街に中華料理店を開いた。調理を担当する于有家（うーよもん）さんは同じ大連の出身で、2000（平成12）年に来日して広島で中華料理の料理人をしていた。中国にいた頃を含めると40年、中華料理一筋だという。

　開店以来、安さとボリュームで人気店となったが、少しでもコストを抑えて安く料理を提供するためにスタッフを雇わず孟さんと于さんの2人で店を切り盛りしてきた。その結果、開店以来、働きづめだった孟さんは腰を痛め、本格的に治療するために店を休むことにしたという。治療のための入院が長引き3カ月に及んだことで、店の休みも長期化。治療の結果、腰が良くなって、朝晩には運動もすることもできるようになったことから、営業再開を決めた。

　孟さんは「米も、油も、野菜も値上がりしている。他の店で食べると1,000円は超える値段だが、この店では2年前の値段を上げずに頑張っている。お客さまの懐を考えると値上げするわけにはいかない」と話す。

　人気のランチセットは、ラーメン各種にチャーハンなどのご飯物を組み合わせて880円で提供する。各種中華定食にもラーメンが付いて880円。夜は同じメニューを100円追加で提供する。

　営業時間は、11時～14時30分、17時～22時。火曜定休。