秋晴れとなった11月16日、雲南市内の中野、多根、西日登、松笠の各地で「秋祭り」が行われ、地区ごとに趣向を凝らした特色ある祭りでにぎわった。
三刀屋町中野地区では旧中野小学校(三刀屋町中野)の体育館と教室を使って「収穫感謝フェスタ2025」を開催。体育館には、住民が作った自慢の農産物が並べられ、参加者が「いい」と思う農産物に投票し、票が多かった農産物に賞を贈った。ステージでは、三刀屋高校吹奏楽部が演奏を、中野神楽保存会が神楽を、それぞれ披露したほか、ビンゴ大会を行った。プログラムの間には休憩時間を設け、体育館内に出店したブースで飲食や買い物を楽しんだ。
掛合町多根地区では多根交流センター(掛合町多根)で「多根の郷まつり」を開催。開会あいさつの後、広島市在住の矢野尭之(たかゆき)さんがマジックショーを披露。前庭では大人たちがおこした炭火で子どもたちがバウムクーヘンを焼いて楽しんだ。三刀屋高校掛合分校の1年生7人がアクエリアムや色を塗った松ぼっくりなどを使ったアートを制作するワークショップを開いた。同センター内では物販や飲食のブースを設け、集まった人たちが飲食や買い物を楽しんだ。
木次町西日登地区では西日登小学校(木次町西日登)の体育館と校庭で「和みの郷・西日登ふれあい祭り」を開いた。午前中は体育館で、雲南吹奏楽団の演奏や演劇ユニット「FirstStep(ファーストステップ)」の演劇に加えて、西日登小学校の児童が学年ごとに発表した。6年生5人は「平和について考える」をテーマにそれぞれ探求を行い、戦争を知る大人から聞いた話などとともに、それぞれが感じたことを集まった地域の人たちの前で披露した。12時には校庭で飲食ブースが開店し、集まった人たちは飲食を楽しんだ。
掛合町松笠地区では松笠ご縁の館(掛合町松笠)で「松笠ご縁の館市」を開催。松笠そば、大判焼き、焼きそば、焼き鳥、焼きイカ、飲料などの飲食ブースや、健康測定などの体験ブースが同館前の駐車場に並び、地域の人たちが楽しんだ。午後からは同館の軒下で「霜月軒下余芸大会」を開き、さつきコーラスの合唱や松笠ドリフターズのひげダンスを披露。石飛厚志雲南市長も練習中のウクレレで2曲を披露し、盛んに拍手を浴びた。