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「おたがいさま雲南」が20周年を祝う会 クラウドファンディングも開始

会の第2部では三刀屋コーラスが歌声を披露した

会の第2部では三刀屋コーラスが歌声を披露した

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 雲南市木次経済文化ホール(雲南市木次町里方)で11月15日、地域の助け合い活動を行う「おたがいさま雲南」が「20周年のお祝い会」を開いた。

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 「おたがいさま雲南」は雲南市、奥出雲町、飯南町の広域雲南エリアで、掃除や草刈り、買い物代行、子育て支援など、住民同士が気軽に頼り合える仕組みづくりを行っており、2005(平成17)年6月に活動を始めた。

 元々は「生活協同組合しまね」が始めた取り組みだったが、その後、地域に広がり独立した組織となった。当初は58人だった応援者が現在では400人を超え、毎月550時間を超える利用があるという。運営は25人が分担する。

 当日は応援者、利用者、運営者、関係団体の職員など61人が集まった。第1部ではオープニングのあいさつや20年の歩みを共有し、利用者と応援者のインタビューを行った。その後、8つのテーブルに分かれてグループトークで参加者同士が交流した。

 休憩時間には会場に出店した7店が、コーヒーや韓国健康ドリンク、シフォンケーキ、野菜、クッキー、手芸品などを提供し、参加者が列を作って買い求めた。

 第2部では、山陰フィルハーモニー管弦楽団の有志による弦楽四重奏の演奏や三刀屋コーラスによる合唱が披露され、一緒に歌う参加者の姿も見られた。その後、オリジナルの「おたがいさまの歌」を全員で合唱した。

 代表の田中学さんは「今日のイベントはこれまでの20年が形になった会だった。今後は新しいメンバーをもっと増やして活動を広げて行きたい」と話す。30~40代の働き世代への周知が進まず、活動の認知度向上が課題という。

 認知度を上げるため、11月15日にクラウドファンディングも始めた。同団体とうんなんコミュニティ財団が共同で立ち上げたもので、目標額は40万円。集まった資金は、活動紹介サイトの新規構築や1年間のサイト運営、広報用チラシの作成などに充てる予定。2026年3月末まで。

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