「いいしへいわの里体育館(旧飯石小学校体育館)」(雲南市三刀屋町多久和)で11月9日、「第22回雲見の里ふるさとまつり」が開かれた。
ステージでは開会式に続き、三刀屋中学校吹奏楽部が演奏を、中野子ども神楽が神楽を、スリーピースが歌謡を、それぞれ披露。閉会前には抽選会も行った。ステージ前には椅子席に加えて畳の席も設け、ステージを見ながらゆっくりくつろげるよう工夫した。
飯石地区の各支部が協力して「いいし自慢のふれあいうまいもん市場」を運営。唐揚げ、チャーハン、焼きそば、豚汁、おこわ、たこ焼きなどの食事と、アルコールやジュース、コーヒーなどを提供した。開催時間に合わせて地区内の支部を回る送迎のジャンボタクシーを運行し、交通手段のない高齢者やアルコールを楽しみたい参加者に対応した。
出展・出店コーナーでは、地区内の粟谷青年部がヘラクレスオオカブトやコーカサスオオカブトなどの世界の珍しいカブトムシを展示し、多くの人の注目を集めた。うんなんGAMESが「eスポーツ」体験を提供したり、林業振興課が箱わなを展示したり、地区内に生い立ちの家がある永井隆博士のコーナーでシンアートを展示したり、「生け花」「シンアート」「書道」「絵画」など地域の人たちやこども園・小学生の園児・児童の作品を展示したりした。
赤い幕を張った傘(天蓋)の下に子どもの健康や家族の幸せなど一つ一つに意味を持たせた細工物を飾る瓔珞(ようらく)のルーツと共に、地区内の観音堂にある瓔珞が古くなっていることから、地域の人たちで作っていることを紹介。これまで製作してきた瓔珞を展示した。
会場では運営スタッフが赤い羽根共同募金の法被を着て、受付をしたり、ステージの進行を手伝ったり、募金活動などを行ったりした。募金を取りまとめる雲南市社会福祉協議会では今年の募金目標を1,030万円としており、集まった資金は来年度の福祉事業の財源となり、63%を市内30地区の自主組織が行う福祉活動へ、10%を同協議会と地域が行う地域福祉事業へ、残りの27%を島根県内の広域福祉活動へ活用してく計画だという。